調査・見解・提言

【17.02.01】景況調査2016/10月~12月

製造業、サービス業好調

調査期間 12月1日~1月5日
回答社数 104社/427社(24%)

建設業、小売業は悪化傾向

   現在(十月~十二月)の経営状況は、(七月~九月期と比べて)業況判断DIを全業種で見ると、売上高DIは十月調査の一八.八から二八.八へ一〇ポイント好転し、経常利益DIも一七.四から二六.九へと九.五ポイント好転した。
 一方経営の見通し(一月~三月予測)では、売上高DIは二三.二から三〇.八へ、経常利益DIは二〇.三から二〇.二へ僅かに好転予測、資金繰りは七.二から六.七へ下方予測となった。
 現在の経営状況を業種別で見ると、売上高DIは製造業が四.八ポイント、サービス業が四二.五と大幅に好転しているものの、見通しでは製造業は九.八ポイント悪化の予測となった。建設業は、現在の売上高DIと見通しの売上高DI共に悪化となった。卸小売業は、現在の売上高DIが三五.三から五へと三〇.三ポイント大幅に下降したが、売上高の見通しでは好転を予測している。経営の見通しの資金繰りDIでは製造業と卸小売業がマイナスに転じた。

 

管理職の女性比率増19% 

   二〇一一年の同期(五年前)と比べて、従業員に占める女性の割合が増えたと回答した企業は全体の三四%で、管理職の女性比率が増えた企業は一九%だった。女性社員の活躍・定着への取り組みについては「取り組んでいる」が四九%、「特に意識していない」が二二%だった。

緩やかな回復、世界経済不安 

  【総評】佐無田 光 氏(金沢大学人間社会研究域教授)

 今期の状況は、DIの数字に表れているように、緩やかな景気の回復が続いていると評価される。全国的にも株価先行の景気回復を享受しているが、中国市場の鈍化がいよいよ明白になるなど、世界経済の不安要素は見過ごせない。
 また、労働者の不足感は全国的に過去最高水準になっている。本調査でも雇用状況のDIは大きなマイナスが継続しており、人材育成が企業の最優先課題となっている状況に変化はない。
 女性活躍推進の取組みについては、本県でも少しずつではあるが進んでいることがわかる。ただし、数値目標が大事なのではなく、女性の雇用機会の制約になっている明示的・暗示的な制約を社内で共有し、女性の「機会」の妨げを取り除く工夫こそが重要である。

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