企業訪問

【17.10.01】事業承継(16)

社員のために解決する強い気持ち

 \; 株式会社ケイエスディ
代表取締役社長 黒田 亘 会員 

 (株)ケイエスディはソフトウェアの設計・開発・販売、特に金融機関システムの開発に特化した企業で、現社長である黒田会員が創業から25年間経営を一手に担ってきましたが、年齢的な問題を解決するため、事業承継について具体的な方法を検討することになりました。
 まず、事業承継の理念としては「身内ではなく社員に継がせる」、「社長が保有株式の全てを新経営陣に譲渡する」というこの2点です。これは、黒田会員にとって一緒に会社のために歩んできた社員のことを最優先に考える創業当時からのポリシーでした。
 しかし、この想いから上記の施策を実施するにあたっては、現行の税法上において親族ではなく他人への譲渡の場合は優遇措置がなく、株式は時価で譲渡する必要があります。今回のケースでは、時価より低い額で譲渡した場合は贈与とみなされ、譲受人に対して贈与税が課税されることになり、打開策を考えざるを得なくなりました。
 そんな中、税理士法人開催のセミナーへの参加がきっかけでホールディングス化の提案を受け、新会社「KSDホールディングス?」を設立して完全子会社化することから、打開策への第一歩を見出すことができました。
 そして、様々な施策を実施しようやく社長交代の目途が立ってきましたが、これからも会社を安定して継続させていく必要があります。会社経営のノウハウを伝承する必要性からも、1期2年間は黒田会員が会長職として残り、その間に会社経営の神髄を伝授しながら、一方で、KSDホールディングス(株)が保有する株式を新経営陣に売却する施策などを実施し、2年後に事業承継が完成する見込みです。
 この取材を通じ、事業承継は場合により一筋縄ではいかないことを知りましたが、模索する経緯を聞くことで、会社そして社員の為に何が何でも解決しようとする黒田会員の強い気持ちに触れ、大変感銘を受ける機会となりました。

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