【20.02.01】クローズアップ会員企業訪問(29)
技術と製品で石川県の製造業を守る
株式会社キタムラ産業塗装
代表取締役 北村 隆 会員
1983年、25歳で北村塗装を個人創業し、1988年に株式会社キタムラ産業塗装に法人化しました。工業塗装から建築塗装まで、様々なお客様の要望にトータルかつスピーディーに対応するため、最新鋭の設備で多様化する塗装のニーズに対応しています。例えば、薬品に強い塗装、熱に強い塗装、抗菌性のある塗装など様々なシーンや条件において多種多様な塗装が求められる中、同社ならではの塗装技術と塗装ノウハウを活かし男女共にプロフェッショナルとしての確かな品質をお客様に提供しています。さらに環境保全も大切な企業活動と考え、15年以上前にISO規格を取得し無溶剤の塗装を採用しています。塗装品質や作業効率の向上など、様々なメリットを備え、中毒や災害などのリスクを低減でき、環境と健康にも配慮できます。
近年は日本企業の生産部門の海外進出が加速しています。そのニーズに応えるため、1989年よりタイ、1995年には中国にも拠点を置き、日本と同じ技術力を有しています。独資で進出し、決して他人任せにせず、自分で確かめて新たな発見から行動することで、ものづくりの原点となる感性を育てました。
海外における量産化に対応するための塗装ロボットの導入、地球環境を考慮した溶剤型塗料から無溶剤型塗料への移行、中国、東南アジアへの塗装技術指導など、塗装技術を自社だけで抱え込まず、広くオープンにすることで、国際的に塗装業界のレベルアップを図っています。そしてこれからも、人と人とのコミュニケーションを大切に、みんなで実りある会社にして、地域社会に貢献できる企業を目指していきます。
「オンリーワンの技術と製品で、石川県の製造業を守っていく使命感がある。まずYES!からのスタートに夢がある」と熱く語る北村会員は、グローバル時代に益々輝きを増し、地域社会により一層、必要とされる企業になると確信した取材になりました。