企業訪問

【20.08.01】事業承継(49)

今一度問う。「事業承継」は本当に必要なのか?

 \; 【事業承継 座談会参加者】
乗地 茂勝 会員 大生食品工業(株) 代表取締役社長/後継者
宗守 重泰 会員 (株)宗重商店 代表取締役/後継者
油片 賢吉 会員 (株)アイエムショット 代表取締役/後継者
吉村 千春 会員 (株)MAKING THE ROAD 代表取締役/創業者
【ファシリテーター】
北川 喜隆 広報委員 (有)ウィズyou 代表取締役

北川=承継時の状況を教えて下さい?
乗地=創業者と血縁のない社員から承継し、信用を得ることに苦労しました。
宗守=先代が病気療養となり突如の承継でしたので、ずっと創業者の意識で経営してます。
油片=難なく承継しましたが、名実ともに代表となることに今も苦労しています。
吉村=現在創業から5年目なので、まだ承継に対するイメージは湧いていないです。

北川=創業者と承継者との違いは何でしょうか?
吉村=創業者と承継者とは、立場が違いすぎてまるでわかりません。「人が作ったものに、乗っかることによる大変さは、いったいどんなことでしょうか?」
乗地=創業は「0→1」、自分の考えで生み出したもので、承継は「1→2」、レールの上を続けて走っているイメージ。
油片=すでに出来上がっている形があったことは有難いです。ただ、出来上がっているからこそ、父親が採用し育ててきた社員からの視線は厳しいです。
宗守=中小企業の多くはワンマンで、ある程度出来上がった社風において、自分の色を出していくことが難しいです。

北川=なぜ事業承継するのですか?
油片=「後継者がいたから、この会社に入った」と言った社員がいたことで、将来性のために必要だと感じました。
宗守=人生は有限でも、会社は有限ではない。時代の変化に応じて新しい考えを取り入れ会社を成長させる使命があります。そのために、ワンマンではなくワンチームで会社の根幹を育てていくことが必要だと思います。
吉村=自分が今出来ることは、きっと未来には通じない。自分の時代じゃないと感じる時がくる。それでも会社を成長させていきたいので、自分の引き際を意識すべきだと思います。
乗地=私たちは経営者としての成長は止めてはいけない。年代や立場を問わず誰からも謙虚に学べる姿勢が大事です。

北川=事業承継とは何を承継するのか?
乗地=会社の存在価値、使命を引き継ぎたいです。
宗守=もらったバトンよりも良くしてバトンを渡す。就任したその時から、後継者育成をスタートすべきです。中小企業に就職して経営したいと思ってもらえるようなチャンスを与えられるよい会社にしたいです。
吉村=成長のために、行動指針は時代に合わせて変えていってほしいが、経営指針は誰が承継しても根幹は変わらないようメッセージを残したいです。
北川(まとめ)=創業でも承継者でも経営者の使命は会社の永続発展。そのために承継に関わらない人など決していない。将来、自社の創りたい・残したい・守りたいものを考え、伝えていくことが承継ではないかと感じました。

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