調査・見解・提言

【20.10.20】景況調査2020/7月〜9月

全業種では回復、建設業は悪化

 \; 石川県中小企業家同友会 第35回景気動向基本調査結果(2020年7月〜2020年9月)
調査期間9/10〜10/7 回答56社(建10社・製9社・小売15社・サ22社・その他0社)/389社(14%)

 現在(7月〜9月)の経営状況は、(4月〜6月期と比べて)全業種で見ると、売上高DI(「増加」−「減少」割合)は7月調査の△40.3から12.5へと大きく回復しました。経常利益DI(「増加」−「減少」割合)も△43.5から7.1へ、資金繰りDI(「余裕」−「窮屈」)も同様に△16.1から7.1へと回復しました。前回7月調査の見通し予測は売上、経常利益、資金繰り共にマイナスの予測でしたが上回る改善の状況を示しました。
 7月〜9月の経営状況を業種別で見ると、建設業では売上高DI△10→△40へ、経常利益DI△20→△30へと悪化しました。製造業は、売上高DIが△50→55.6へ、経常利益DI△57→44.4へ、資金繰りDI△29→11.1へと大きく回復しました。卸小売業は売上高DI△40→0、経常利益DI△40→△6.7、資金繰りDI△6.7→△6.7。サービス業は、売上高DI△47.8→27.3、経常利益DIが△48→18.2、資金繰りDIは△13→4.5でした。

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 経営の見通し(7月〜9月予測)は、全業種で売上高DIが△24.2→△7.1へ、経常利益DIが△27.4→△8.9へ、資金繰りDI△29→△5.4とマイナスの水準ながら改善の予測を示しました。
 業種別の経営の見通しでは、建設業の売上高DIは、△40→△10へ、製造業は△36→△22.2へ、卸小売業△26.7→△26.7、サービス業△8.7→13.6へと改善を予測しました。見通しの資金繰りDI(「余裕」−「窮屈」)を業種別にみると、建設業は△40→△10、製造業で△50→0、卸小売業で△40→△13.3、サービス業は△4.3→0と全業種で改善の予測となりまた。

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設備、雇用は過剰から不足へ変動

 仕入単価DI(「上昇」−「下降」割合)は全業種でみると11.7→14.8と上昇し、業種別では建設業だけが下落しました。
 一方、販売単価・客単価DI(「上昇」−「下降」割合)は全業種で△11.3→△5.4とマイナスが若干緩和しました。
 生産・営業設備の過不足感DI(「過剰」−「不足」割合)は、全業種でみると前回調査の1.6→△1.8へと再び不足感が強まりました。製造業で7.1→△11.1となりました。
 雇用状況DI(「過剰」−「不足」)を全業種でみると1.6→△3.6と前回プラスから再びマイナスなりました。特に製造業で28.6→△11.1、と過剰から不足へと大きく変動しました。
 7〜9月期に課題解決のために試みたことなどとして、
「コロナ関連の補助金を活用して、新商品開発の設備投資を行った」「固定費の削減、コロナ対策商品の開発」「人材不足解消のため、キャリア採用の導入」といった回答がありました。

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