【07.11.16】南加賀支部例会１１月支部例会「おもてなしの心を大切に」

おもてなしの配膳を

報告者：前田 佐都子 会員　㈲倭子企画 専務
　大阪で主婦をしていた私が、母の会社の経営にかかわる事になったのは、予期せぬことだった。元気だった夫のガンの宣告。平成五年、小松に戻った私は、昼は事務と夫の看病、夜は子供の夕食を作ってからコンパニオンの現場へという生活を続けた。「職業に貴賎は無い、堂々と胸を張ってやりなさい」という夫の言葉が支えだった。その夫は平成七年に他界した。平成十四年から経営の中枢に入り社内改善に着手、ベテランのコンパニオンに次のステージはないかと考えていた折、取引先の女将さんから「リストラで人手が足りない」との相談があった。「コンパニオンなら『おもてなし』の配膳ができる」と考え配膳派遣部門を作った。温泉は遊興から女性、ファミリーへとニーズが変化しており、配膳は今後も増えていくだろう。コンパニオンの送迎経費増大により、賃金ダウンが必要になった時にはチーフが一人一人に説明してくれるなど社員も育ってきた。今後も自社でしか出来ないことを素直な気持ちで実行していきたい。