【14.12.13】青年部会 特別講演会
リーダーシップと心構えを専門的に学ぶ
青年部会は十二月十三日(土)特別講演会を地場産業振興センターにて開催、四十七名が参加した。
以下、ライフネット生命㈱ 代表取締役会長兼CEO 出口治明氏の講演要旨。
リーダーとして「タテヨコ思考」を大切にしている。タテは時間(歴史)、ヨコは他者(他の会社、他の国等)。夫婦別姓を例にすると、夫婦が同じ姓を名乗ることが日本でスタンダードだが、これは常識なのか?夫婦同姓が始まったのは明治以降である。そして、OECD加盟三十四か国の中で法律によって夫婦同一姓を規定しているのは日本だけだ。数字・ファクト・ロジックで考えることで、正しい判断ができる。リーダーの条件は次の三つ。①明確な意志:リーダーにとって大事なことは「何をしたいか?」。強い想いを持っていること。②共感力:リーダーのやりたいことに部下が共感して初めてチームになる。③コミュニケーション:人を動かすには必須。リーダーシップはリーダーの属性ではなく、チームで“リーダーシップ”の機能を補うという認識を持つこと。メンバーにとって良い環境とは、まずは楽しいこと。人間は楽しい時にこそパフォーマンスを発揮する。次に、自分の得意な事を誉めてくれること。あとはチャレンジできること。あの仕事をちょっとやってみたいと部下をそそのかす。これらに気を付けてチームを作る。
最後にリーダーの心構えとして、三つの鏡の話をする。一つ目の鏡(本当の鏡):自分の顔が元気か、明るいか?と自己チェックせよ。元気で明るく楽しい姿を見せる。二つ目の鏡(歴史):世の中は何が起こるかわからない。教材は過去にしかない。だから歴史を勉強せよ。三つ目の鏡(直言してくれる人):王様は裸ですよ、と言ってくれる者を近くに置け。まとめとして①リーダーシップを組織の機能として捉える②人を使うときは気持ちよく働いてもらうことを意識する③リーダーは三つの鏡を常に持つようにする。