【15.11.17】金沢中央支部11月例会
障害者雇用を体系的にサポート
講師 大平 将仁 氏
石川障害者就職センター カウンセラー
知的障害者の職業的課題として、作業手順を覚えたり課題処理に時間がかかったり、指示が抜けたり失敗を繰り返すことがある。だが、医療施設で看護補助を知的障害者で受入れ、ジョブコーチの支援も活用しながら今では立派な職場の一員になっている事例もある。精神障害者は変化への弱さや疲れやすさ、情報処理が困難などの作業遂行力の制限が課題としてある。変改の少ない環境で、できていることは認めた上で対応方法を指摘したり、不安や不満を解消できる相談の機会を設けるなどが大切。発達障害にはいくつかの種類があるが、障害の種類や診断名ではなく、その人に目を向けること大事だ。
いずれも関わり方として、作業の伝え方や定期的な相談、評価とフィードバックをしっかり行っていくことが重要となる。その他雇用継続の際は、関係性の維持や社内の受入体制づくり、家族や支援機関との連携にも留意が必要。
当センターでは、障害者雇用に関する相談を受け、企業の受け入れ準備に向けた環境づくりや社内研修など具体的に提案・助言させていただいている。職場定着、または障害者と診断された方の職場復帰の支援についても、職場復帰支援(リワーク支援)事業として、ジョブコーチ支援事業と合わせて体系的にサポートしているので、ぜひ活用を。