【20.01.24】青年部会1月例会
雇用と創造 〜社員と『はたらく』を考える〜
報告者 藤島 健一 会員
(株)クリエイターズ 取締役
報告者の藤島会員は県内の精神病院にて作業療法士として12年間勤務しました。そこで、障がい者の受け皿や働く場所が社会に少ないことで、多くの障がい者が入院を余儀なくされている現実に直面し、新しい形の障がい者福祉を志します。その後、株式会社クリエイターズ設立に参画、「働きたい」と強く願う、障がい者と作業療法士を中心にリハビリ型就労スペース「リハス」の運営を開始します。ここでは様々な障がいを持つ人が主にデザイン事業や清掃事業に従事し、さらに農福連携としてハーブを生産加工しハーブティーの販売も行います。
藤島会員が語るクリエイターズが大切にする「想い」とは、「はたらく(傍楽)」ことが「本人や周りの人を、楽に、楽しくする」というもので、働くことがQOL向上につながると考え、「障がいを持つ人が一人でも多く働ける環境を整え、福祉が地域を支える社会を実現したい」と大きな夢を語りました。
また、自身の課題として「あなたの立場にはなりたくない」と社員さんに言われるくらい多忙と見られており、今後は兼業を禁止するなど働き方を見直し、カリキュラムを作成し人材育成を推し進めていく考えです。
今例会では会員企業の社員や、福祉関係のゲストが多数参加し、グループ討論では福祉を身近なことと捉えていなかった会員にも、具体的な事例を知る機会となり、改めて「はたらく」を考える機会となりました。