【20.02.21】青年部会第10回特別例会
「水と油の事業承継」〜皆でかき混ぜ続けたらええねん〜
臼井 庸浩 会員
(株)デルタ自動車教習所 代表取締役(京都同友会)
臼井会員は3年前に36歳で先代社長である父親から事業承継しました。先代とは子供の頃から密にコミュニケーションを取り続けてきており、父親からの承継は上手くいきましたが、組織の承継はスムーズにはいきませんでした。社長就任から2年で社長業として最大の決断として経営幹部の刷新を行い強い反発を招きます。会社を良くしたいという思いとは裏腹に悪い方向に進みかけた中、問題を解決するための手段として先代を巻き込むことにしました。先代と共に新旧幹部と徹底的に話し合ったことで、徐々に円滑な組織での承継が進むようになりました。
このことから、親子で長年関わってきたように、これからは社員と関わらないといけないと気づきました。「人は皆それぞれ水と油で、かき混ぜ続けないと分離してしまう。かき混ぜ続けることで明るい未来が見出せるのではないか」と考えるようになりました。そして「事業承継は目的ではなく、全社員とその家族、自社に関わる全ての人の幸せを達成するための手段である」と語りました。
今例会の実行委員長を務めた岩内蒲鉾店の岩内会員は自身が事業承継を控え、今例会のテーマと報告者を選定しました。この例会を通しての学びを自社で実践していくことを誓い、締め括りました。