【09.04.25】ＤＯＹＵ石川【元気企業訪問】（24）（株）アドバンス社

夢を実現させるサポート　～ファッション発信雑誌をモデルが企画～

創業は昭和五十年、来年三十五周年を迎える。当時北陸には全く存在しなかった流通、ファッションを主体としたモデル事業、イベント業を柱にスタートした。特にモデル事業は当初片町できれいな人を見つけスカウトして育成していた。モデル事業は信頼と認知度が必要で苦労して労働大臣許可を取得することができたが軌道に乗り出したのは創業から十年ほど経った頃からだった。その間、ショッピングセンターのイベントなどにモデルの出演をしたりファッションショーを開催して大きな信頼を得てきた。
　平成十一年には人材派遣業にも参入しファッション業界に特化した派遣でファッションビルの受付や販売員の仕事を専門にして、常にプロフェッショナルであるように育成している。また中央との太いパイプを構築し制度化して地方から大都市、日本全国、世界のどこへでもアドバンス社のモデルを出演させることが可能なネットワークを確立した。現在、東京、大阪、名古屋に十数名のモデルを送り込んでいる。「地方で売れてくると夢が膨らみ、東京へ行きたいという願望が強くなってくる。自分達の役割は夢を持ってアドバンス社の門を叩く人に対して夢を実現させるためのサポートをするのがモデル事業の大きな目的の一つだと思っている」という。
　平成十六年にはジュニアタレントの育成を目的としたアクターズスタジオ金沢校を開校した。ジュニアとモデルの夢の実現に向けて最大限にサポートし続けることがおしゃれなまち、そして地域のファッションを活性化させることにもつながる。また、モデル自身が自分達で企画し創り上げたモデルマガジン「ｐｌｕｅ（プリュ）」を四月二十日に創刊した。これは新しいファッションを発信していきたいというモデル達の夢を実現したもの。
　現在社員が十五名、モデルは百五十名、昨今の不況で多少ニーズの減少はあるが、北陸に一つしかない事業体としてピンチはチャンス、と前向きに取り組んでいきたい。
【応対:前沢紀夫 同社社長／取材:藤弥一司広報･情報化委員】