企業訪問

【11.07.25】がんばる社長

環境開発㈱

  祖父が五十年前、内川村の時代に内川建設を起業した。その十年後、地元の有志と環境開発を起業し四十年が経過した。自分は二十歳から他の土建屋に就職してがんばってきたが四十歳を迎えるにあたり自分も産廃業という同じ道を進むことを考えた。平成十七年、内川建設の社長と環境開発の役員をしていたが、法律の改正により欠格要件が厳しくなり 役員を兼ねることが難しくなったため、東京にいた弟に内川建設を任せて自分は環境開発に専念して父や身内の株式保有を整理した。父親も体調や年を考えるようになり、今年5月末に自分が代表取締役に就任した。しかし土木・建設が長いので 産業廃棄物についての知識が乏しく大変な思いで仕事をしている。特に環境開発は石川県でも長く産業廃棄物処分場を運営しているなど県内では業界をリードする立場にあり 社長としての受け答えには十分注意し、若い営業社員にも助けてもらっている。社員は百人を超え平均年齢も四十歳くらいなので、若い人材も多く、活性化している。
今後はこの業界は法律に縛られているので設備面なども充実していく必要があり、地元地権者の同意・協力がないと全く運営できないのが実情だ。最近九号焼却炉が完成し二十四時間稼働となった。二十四時間稼働するコンビニや病院などの感染性廃棄物の処理は県内の殆どが当社の対応で、車での収集から焼却まで一日の休みもない状態だ。その為、全員社員の顔を見るのは年始の一回だけとなった。先代の時から、年始には全社員にお年玉として末広がりの八千円を配っているので自分も続けていきたいと思う。
新しい施設や管理棟等ができ、子供から一般の方の見学を受け入れている。来月には「エコエコバスツアー」を石川テレビと金沢信用金庫との協力で開催する。昨年は五百人以上の見学者が訪れた。汚い物に蓋をしたり見せないのでなく、皆さんに見てもらうことが出来るような明るくきれいな施設として運営してる。
内川地区はゴミ捨て場と墓しかないイメージがある。将来は、退職される人達を山で再雇用していきたい。また焼却炉の排熱をうまく利用することで金沢市民が集まって来るような取り組みを考えたい。地域と上手に関わっていくことは難しいが、とても大切なことだと考えている。(取材:里見実 広報・情報化委員)

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