支部の活動報告

【07.12.19】日本海支部12月例会 「夢をかたちに!」~しっかりと目的に持ってツキまくろう~

ぶれない志で挑む・熱い思いが心動かす

   42才頃までは同友会の例会や懇親会には皆勤で参加した。今あるのもその時の人脈のお陰と感謝している。同友会で異業種交流をお世話していた時に、日本クレセントの徳野社長と知り合い、同友会の仲間と共同経営という形で回転寿司の業界に参入した。残念ながら平成11年、袂を分ける形で八日市店を引き継いだが、当時社内では内部分裂とささやかれ、スタッフのモチベーションは低く、清潔、整理整頓など基本もできていないほどだった。私はその時、この人達を一流にする!と誓いを立てた。
お陰様で、そのメンバーは期待に応え、現在も残ってくれており、私の喜びである。
 現在は12店舗となり、この秋には銀座にも店を持つにいたった。
 また、8月から準備を進め、白山水産という水産会社を築地場内に立ち上げた。
この時期に築地に事務所を構えることは奇跡に近く、併せて10月1日から宮内庁御用を仰せつかっている。 
◆熱い思いが事を動かす
 回転寿司業界に参入当時、同友会の仲間に「木下、早く本業に戻らんかい」と諭されたこともあるが、最近では「木下、いい時に商売の鞍替えしたなぁ」と言われ、評価はその時々で違って当たり前だと感じている。
 局面は横浜に出店した時で、平成14年横浜のたまプラーザに出店、資金も担保も保証人もなかったが、熱い思いで絶対に出ようと思った。私の熱い思いに、経営コンサルタントの方が保証人まで引き受けてくれたお陰で、成し遂げることができた。
 今年、銀座に店を出して、時代の先端にいる方、あるいは成功している方と
お会いする機会が増え、本当にエネルギーをもらっている。自分の悩んでいる絶対の壁をどんどん乗り越えられるエネルギーとチャンスが与えられる。海外に出ようと思うと、その矢先に海外に詳しい人と出会ったり、情報を得て足がかりが作れたりしている。
 北陸は不景気だ、しかし変革期と認識し、自分のモノサシを大きくしたり高い位置にし、常識の角度を変えて見るならばチャンスはたくさんあると感じる。常識のモノサシは心地よいがその中におさまってしまってはもったいない。
 世界ではお金を使わない金持ちは馬鹿にされるなど日本の常識とは違うことが多くある。日本ではプライベートジェット機が降りられる空港が非常に少なく、世界のリーダーが日本に集まろうにも集まりにくい状況だ。
◆ご縁を生かす努力
 来年1月に海外1号店をフィリピンの国営カジノ内にオープンする。また、ドバイでは90兆円企業と言われるアルグレアと提携、空港内や金融街など一流の場所に出店を計画中だ。ドバイは治安が良く、現在建設ラッシュが続いている。人口運河や世界一のショッピングモールなど壮大な計画が進んでおり、2015年にはどれだけの街になるか楽しみだ。
 タイでは、バンコク最大手銀行の主要メンバーとの出会いがあり、出店地など契約を交わしたところだ。そのほか台湾などにも出店する。
 寿司の話を真剣にしていくと本当にいろんなお話を今頂戴している。これは東京に出てからのことで、良い出会いが連鎖反応を起こしている。
 出会いやチャンスは黙って待っていてもやってこない、木を揺するが如くこちらから
求めなければと教えられ、私はご縁に出会ってそのご縁を生かす努力をしてきた。
◆社員に夢語る
 海外になぜ出店するのか、なぜ事業を大きくするのかは、自分なりにゆるぎない意味づけとぶれない志をもって挑んでいる。その思いは社員に通じ、私を信頼してくれていると信じている。遠い地ではなおさらのこと、管理職を信じて感謝して遣っている。また、とことんコミュニケーションをとる。騙される轍を踏むこともあったがゆえに、人を信じて
人を好きになり活用していこうと思う。
 ホラの家元と言われるくらい日頃から社員に大きな夢を語っている。半端でないホラは、一つ一つ成し遂げて結果を出していくことで社員のモチベーションはあがる。
 社員とは、何のためにこの世に生まれてきたのか、生まれてきたからには絶対の使命がある、一流をめざそう、といった話をしている。
 経営者は、朝令暮改はあってもよいが、ウソをついてはいけない、社員が経営者を信じなくなる。社員の悪い点を気にするとどんどん悪いところが増える、光を当てる
場所を見極めよ。
 一番の悩みは、どういう人間に任すか、どういう人間を育ててそこに持っていけるかだ。海外は騙されることも多く、成功事例は非常に少ない。やりきるには大変なエネルギーと努力がいるが、自分を信じて命をかけてやっていくしかない。
◆寿司大学構想
 寿司大学構想については、一言でいうと人材づくりだ。海外の家庭環境に恵まれない子でもやる気がある人を寿司職人として育て、世界各国で活躍してほしい。
 日本食ブームだが日本に来たことのない人が日本食を経営している。私は、寿司道で日本に感謝する心を持つ人を増やし、日本文化を継承、啓蒙したい。家族を愛し、金沢を愛し、日本を愛す心が私のベースにある。
 和食は一流の食として世界のトップをもてなすことができる、世界のトップが集まり、
熱い思いを語り、リーダーの心を揺り動かした時、世界が変わる。(文責:事務局)

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