【09.08.26】金沢駅西支部8月例会
社員とベクトルを合わせ乗り切る
報告者 森久彦氏 協同組合アスカ 理事長
同友会には㈱サンキで二十年以上前に入っていたが倒産の事態に陥った。会社は六十歳でバトンタッチした。当初は五十五歳で承継の予定だったが民事再生で五年延びた。今は穏やかに働いてきた自分への褒美としてやりたい様に生きている。
経営においてはネクストチャンスはない。一回の失敗が命取りだ。倒産した時に十七の団体へ辞表を出した。勉強しても会社で実践しなければ何もならない。民事再生で負債が七五%カットされた。債権者会議では同友会の仲間が嘆願書を出してくれた。民事再生企業の再生率は三~五%と非常に低い。あらゆる信用をなくし破産を選択した方が楽だったとも思ったが、選んだ以上は正面切って正々堂々とやり通す。七年で終結し二年前に負債を残して息子に渡した。息子には大学に入ったときに新しい会社を渡した。早くから社長のメリットを知って自覚を持ってもらいたかったから。
昨今の厳しい難局を乗り切るには、歩く先に光があることを信じ社員とベクトルを合わせる。そして明るさこそが問題解決のキーワードと思う。