【13.03.26】金沢中央支部3月例会
付加価値優先、グッドカンパニーへ
講演者:浅野 邦子 氏 ㈱箔一 代表取締役会長
例会テーマ:強くしなやかな経営~強さと、やさしさを備えた哲学が地域を、企業を、人を育てる~
昭和50年創業、15万円からのスタートで金箔は当時からほぼ全てを金沢で生産していたが、素材である為に「金沢の箔」というブランドは殆ど認知されていなかった。完成商品まで自社で作り金沢箔工芸品をブランド化し、全国に広めたい一心で、会社経営にあたり挫折を何度も味わってきたからこそ独自の経営哲学が生まれたと思っている。
身のほど経営と自覚し、自分の能力を過信せず、着実に少しずつ会社を成長させてきた。売上重視のビッグカンパニーにはせず、ものづくりを原点とし、独自技術で付加価値を優先し、社員、地域、仕入先などにとってのグッドカンパニーにしようと常に意識している。そのために会社を部門別に分け会社貢献度が高かった部門への特別賞与支給などの人事考課や、社員と共に成長する事の指導をしている。
当社が生き残ってきたのは、金沢箔を基本とした事業を多角化し、技術ノウハウを蓄積して生み出した工芸品、あぶらとり紙、建築装飾や食用金箔、化粧品など様々な分野で金沢箔のブランド化への寄与と同時に同業他社の差別化を図っているから。