【13.12.11】能登支部12月例会
能登にはお宝が眠っている
報告者:杉原省会員・すぎ省水産㈱社長/櫻井浩一会員・㈲インテグレイテッドシステムズ取締役
例会テーマ:新ブランドの立ち上げと地域の6次産業化
石川県は全国で一番天然ふぐの漁獲量が多いが、殆どが下関へ運ばれ加工されて下関ブランドとして都市圏へ出荷される。能登半島が世界農業遺産に認定されたのを機に能登で漁獲されるふぐのブランド化を思い立った。事業推進に際し七尾市に支援を依頼したが実績がないので難しいと断られた。
最初に、関係者を誘い先進地「知多半島の日間賀島」に視察へ行った。その後、能登の民宿、旅館、料亭などで食事会を企画し、調理経験を蓄えながら「石川でふぐが食べられる」ことをPRしてきた。活動を重ね、メディアへの露出が増えると七尾市からアドバイスが得られるようになり、能登ふぐ事業協同組合を作ることになった。北陸新幹線開業までに能登全域の多くの飲食店でふぐ料理の提供が出来るようにしたい。課題点として、組合活動の独立採算化、今後の展開方法などがある。現在20社程度の参加者があるが、さらに増やしていきたい。それには漁業、加工、販売全ての業者が利益を得る仕組みを作る必要がある。
能登では以前からふぐの漁獲量が多かったが誰も何も行動していなかった。能登にはまだまだお宝が眠っている。