【15.08.18】金沢中央支部8月例会
オープン経営で成果が見える
昭和五十五年に父が創業し、意匠、構造設計を手がけている。父は三十三年前に同友会に入会。その頃から、儲かったら全員で分配するというオープン経営、大家族主義の原点があった。経営理念に、同友会で学んだ人間性、社会性、科学性を取り入れて全員で理念を作り直した。四年前、女性社員の最愛の人が余命半年と宣告され、皆で話し合い「仕事に来なくていいから付いていてあげて」と、彼女を助けてあげようということで一致した。
二年前に兄が社長、自分が専務となった。意見の相違もあるが、会社を良くして皆を幸せにするという思いは同じ。今はサポートしていきたいと思っている。兄は経営理念に、石川県ナンバー1の設計事務所を目指すと掲げた。社員と同友会でやったブレーンストーミングをしたら、技術力、体質、休暇についてなど意見が沢山出たが、一つ一つ解決していった。オープン経営によって社員はやっただけ成果が見える。会社は社員そのもの。
少年野球の監督をしている。教え子が同業になって、もし監督の会社が卑怯なことをしていたら、今厳しく指導していることが嘘になる。どんな所でも学んだことを社会に出てどう活かすかが問題で、我々も学んだことは会社に持ち返って実践することが大事だ。