支部の活動報告

【16.11.15】金沢中央支部11月例会

社員への思いやりが大事

  報告者 村木 峰子 会員 
 ㈱ムラキ工業 代表取締役

 金属加工の職人だった前社長(夫)が一九七三年に創業しました。九六年に余命宣告を受け九八年に亡くなりました。闘病中、自分が会社と社員を守っていく覚悟は出来ていましたが、職人だった前社長とは違い、自分には技術はないので人として信頼してもらうしかないと思いました。助けてね、協力してね、教えてね、理解してねとお願いし続けました。社員にとってよい会社を作る。その為に給与・環境・福利厚生、この三つの充実を意識しました。決算賞与の実施、優秀社員表彰や社員旅行など行事の充実、そして今年二月に新社屋が完成しました。 
 新社屋が完成し「さあ、これから」という時に一人の社員から「このままだと二、三人辞めますよ」と突然言われました。理由は、とにかく忙しすぎるとのことでした。解決策として、まず現場に出て社員に声を掛ける、社員を増やす、外注先を探す、有給消化を実施しました。
 優しい経営とは?そんな甘いことはない。でも、優しいとはいいこと。それなら取り入れるべき。優しいを辞書で引くと、他人に対して思いやりがあり、情にこまやかである。つまり、社員に対して思いやりがあり、情がこまやかであることが大事なのだと思います。

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