【17.11.27】女性部会経営問答塾(3)
何のための仕事をするのか。
女性部会経営問答塾(第3回)が11月27日に魚匠庵にて開催されました。女性会員7名、社員5名、男性会員4名、ゲスト3名、合計19名での学びでした。講師は前回同様、喜多ハウジング株式会社取締役会長 喜多計世会員です。
「何のために仕事をするのか?経営全般」〜失敗した経験から学ぶ〜というテーマ。3回に1回は失敗しろ、新しいことに挑戦しなければ人も組織も成長しない、喜多会員もご自身が失敗されたお話を交えながら熱い講義が繰り広げられました。
【周辺バリュー経営・使命感経営】
周辺バリュー経営とは使命感経営、コアコンピタンス経営、年輪経営です。使命感経営とは何のために仕事をするのか?理念に全社員がベクトルを合わせた経営を行うこと。そのために社員の価値観教育が極めて重要である。そして、「人は何のために生まれてきたのか?」の問いに対する喜多会員の答えは「人の役にたって、人が幸せになって、そして自分も幸せになること」すなわち社員教育の目的は「お客様を幸せにして、自分たちも幸せになり、社会も幸せにすること」これは同友会でいう3つの目的に通じることです。
【コアコンピタンス経営】
他社が容易に模倣できない固有の経営資源(特に技術)をもって、差別化された経営を行うという意味です。喜多ハウジングのコアコンピタンスは全国リフォームコンテストで32年間連続受賞していることです。そして、それを支えるための人材教育システムが「他社が容易に真似できない固有の経営資源」です。
【年輪経営】
無理な投資をして会社を急成長させ、会社にひずみを残す経営ではなく、身の丈にあった穏やかな成長をし続ける、まるで木が年輪を刻むような成長をさします。
【積極的な守りの経営】
会社が辛い時には積極的に元気を示す必要があると。赤字の時こそ会社の外見の改修を行ったり、取引先には支払い条件を良くしたり、社員に対しては退職金の前払いなど積極的に行いました。それがステークホルダーへの信用、信頼に結び付き、業績が回復していきました。失敗をリカバリーするための積極的な守りの経営を行うためには幾何かの内部留保も必要です。
次から次へと溢れ出る情熱はそのまま懇親会でも変らず、箸をペンに持ち替えて必死にメモを取っている男性会員もいました。3回に渡って開催された喜多会員の経営問答塾は修羅場をくぐってこられたからこその深い言葉が刺さりました。