支部の活動報告

【19.03.19】金沢中央支部3月例会

常に社員の幸せを考える経営者に育成

 \; 堀岡製本印刷有限会社 代表取締役 堀岡昭夫会員
「創業100年に向けて、第二創業の意識を後継者・社員と共に」

 同社は大正9年創業、堀岡会員は3代目社長です。バブル時代、コンピューターのマニュアル製本は今後60年続くといわれ必死に仕事をしてきましたが、データ化、ペーパーレスの時代となり、同業の数はピーク時の3分の1にまで減少しました。そんな中、65歳での廃業も考えた堀岡氏に息子から承継したいと思いを伝えられます。しかし、取引先にとって世代が変わるのはリスク、ましてや製本業の経営者となるには10年はかかるため、経験の浅い息子を心配します。
 そこで考えたのは第三者に力を借りることです。社員の前で息子への承継を10年かけて行いたいので育成を手伝ってほしいと業務内容の教育をお願いしました。また各業務を息子が覚えるためのタイムスケジュールの作成をコンサルタントに依頼しました。週一回は必ず食事しながら意見交換をして、自分の経験や価値観の押しつけ、過度の期待を息子に意識させないようにコミュニケーションをとっています。
 堀岡会員は、「損益計算書は1年で変わるが、バランスシートを変えるには10年かかる、さらに社風を変えるには30年かかる。承継とは鞄(社員)・看板(のれん、信用)・地盤(地域)の引継ぎであり、常に社員の幸せを考える経営者に育てたい」と熱く語りました。
グループ討論では、自社の存在及び承継をテーマに、何の商売でもトップがいなくなってしまっては、会社は無くなってしまう。経営者は自社の価値や存在、何のために経営しているか同友会の学びを通して意識することが必要だと語り合いました。

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