【08.02.25】DOYU石川シリーズ「元気企業訪問」(10) その井看板(企業訪問)
看板は会社の顔
同社は一九五四年(昭和二九年)会員の祖父が創業し五十四年目で、父が一九七九年(昭和五四年)から二代目(現代表)を継いでいる。業務内容は各種看板の企画・製作・取付で、「景観との調和と安全性を確保した個性ある看板づくり」を心掛けて取り組んでる。
創業当時は殆どが手描きの看板で文字を見ればどこの看板屋さんが製作したか分かる時代だった。今では、パソコンでマーキングフィルム文字、インクジェット印刷などの表現で印字できるようになり、二年前に溶剤系のインクジェット印刷機を導入した(写真)。この機械は完成した看板を取付に行っている間に印刷が出来上がっているので、短縮できた時間を他の事に使うことが出来るようになった。素材には布、木、鉄、アルミ、プラスチックなどがあり、電飾看板の照明も様々で蛍光灯、ネオン管、スポットライト、LEDと時代の流れを感じさせる。
屋外広告業者も二年前から
石川県への登録制の方向となり、屋外広告士の資格が必要となった。園井会員は三年前に屋外広告士の資格を取得し、時代に遅れないよう、またお客様の信用を損なわないよう日々勉強中だ。
看板業は奥が深くやりがいのある仕事で、ある時は基礎工事で穴を掘ったり、筆をもって文字や絵を書いたり、またある時は高所作業車やはしごに乗って取付けしたり、パソコンを前にデザインしたりと、内も外も大も小も多種多様にある。どちらかと言うと体力仕事で、お客様のニーズに合っているかを常に頭に入れ看板づくりを考えている。
最近特に感じるようになったのは、「看板は一年中、雨の日も風の日も、暑い日も雪の日も外で頑張っている」ということ。そして祖父が「看板は会社の顔や」と常々言っていたことを重ねて胸に刻み、今後も心を込めて製作に取り組み、作品を送り出したいと思っている。