【09.11.25】現状レポート「ピンチからの脱却」(株)北陸サンライズ
小ロット印刷機増設で
印刷業界は、正に過当競争のまっ最中、価格の破壊、需要の低迷、ペーパーレス等で生き残りの正念場である。以前は景気動向の影響を受けにくい堅実な業種と考えられていた。しかし、最近では業界存続が云々されるほど厳しい環境へ変化してしまった。そんな中、木村会員は、「元気な会社」をスローガンとして掲げ「元気な会社には元気なお客様が付き、元気を求めて人は集まる」と言う。
三年前に高速輪転印刷機を導入し、受注は増えて来たが昨年からの急激な景気の悪化やニーズの変化に伴い印刷需要が低迷、顧客の価格引下げや圧力と原材料高騰による利益率の低下に陥った。業界が沈滞している今だからこそ、お客様のニーズやサービスに応えることを使命に、印刷機を増設し稼動しようとしている、正に元気のある会社だ。
導入機は、北陸地区では同社しか持たない小ロット対応(B4チラシ印刷なら一万枚からの印刷も可能)の高速輪転印刷機で、先に導入した一号機と合わせた二台体制が整い、他社との差別化をはかれるアピールポイントになる。(写真上:今回導入された輪転印刷機)これに伴いスピード、品質、低価格の三つを備えた対応が可能となり、お客様から好評を得るであろうと考えている。
また、海外事業としてミャンマーに印刷会社を十二年前に立ち上げ、今では現地の企業として立派に認められ、ミャンマーでは一、二位の設備を整えた印刷会社になった。昨年五月にミャンマーを襲ったサイクロン(台風)による被害にもいち早く募金や支援物資を募り、木村会員自ら被災地を訪れ支援活動をした。貧しい被害者を始め政府やお寺から大変感謝された。
積極的な設備投資と事業展開が元気な会社づくりの源である。木村会員が、今の世の中に元気を与えてくれることを期待したい。
【取材:西川晃次 広報・情報化委員】