【11.11.25】がんばる社長(6)
顧客満足を追求した営業、製作、施工
~建築物と融合し、商品価値を伝える看板~
㈱アドバンテージ・ファクトリー
気谷 源嗣 社長
同社は、サイン(看板工事)業を媒体として様々な空間をデザインし、提案する会社で、サインプランの提案、設計、製作、施工までを自社でおこなっている。起業して三年、ゼロからのスタートで、今期は、売上げも一億を越え、黒字経営になる見込みのようである。
建築業界全体が伸び悩んでいる状態の中、なぜ仕事の発注を受けることができるのか、その営業力に関心がある。得意先は、不動産、店舗建築会社、ゼネコン、チェーン店と三十社に及ぶ。会社を起業してから、飛び込み営業も何度も行い、得意先からの紹介での営業もしててきた。今では、多くの会社から信頼される看板会社になることができたと自信を持って話す。
なぜその信頼を勝ち取ることができたか、営業力について聞くと、会社の強みは、建築物に合わせた看板の提案、お客様のSHOPのブランディング、お客様のイメージや示す方向に合わせた提案ができること。看板は単なる広告サインだけでなく、建築物と融合も主張もしなくてはならない。また、SHOP、そして商品の価値を明確にする必要がある。如何に分かりやすく、SHOPのユーザーに伝えられるかが重要で、表現の手法を最大限の価値を引き出してデザインしている。提案もグラフィックで図面を起こし、今から製作されるものを、2D3Dで図面上に表現し、お客様に具体的なイメージをしっかり伝える。何枚かの図面を見せてもらったが、ただのサインでなく、SHOPの方向性や商品など、色んなことがイメージできた。そして何か引き寄せられるものがあった。
顧客満足を追求した営業、製作、施工は、多くの固定客をつかんでいる。そして、信頼される仕事を行うことで、社員たちも仕事にやりがいをもって取り組んでいる。平均二十八歳の社員六名は、社長を信頼している。デザインも営業も、社長が自らこなしている。新しい感覚も常に吸収するため、多くの産業雑誌や首都圏の新しい建築物を視察することもある。起業して3年目、とにかく走り続けている気谷社長は、サインやデザインが本当に好きなんだと感じた。
今後の目標は、さらなる顧客満足度の充実の為、新しい技術・商品、高品質な商品、コストパフォーマンスの優れた商品を常に探求していき、社員たちに営業やデザインをもっと任せていき、デザインに関することを、更に探求していきたいと夢を語りかけてるかのように話してくれた。
【取材:森川章 広報・情報化委員】