【12.03.25】地域と共に~仕事づくり・雇用づくり~18
㈲白崎シーサイドホテル 多田屋 多田健太郎 専務
地域から好かれる旅館に
1200年の歴史と海に面した自然の豊かさを誇る和倉温泉で、明治18年から創業の多田屋は、温泉街唯一の夕日が見える旅館だ。「地域から好かれる旅館に」と、方言も魅力として発信できる温かいおもてなしを心がけ、地元の採用を優先している。
和倉温泉は平成3年には150万人いた客数も今は83万人、組合加盟は昭和51年には47だったのが今では22件に減少した。そんな中、まち並み整備や賑わいづくりなど、行政と一体となって取り組むようになった。昨年4月には総湯がオープンし、「和倉温泉スイーツめぐり」「和倉温泉七福神福々めぐり」などの企画も行っている。また、サッカーグラウンドやヨットハーバーを新設して県内外の学生の合宿を誘致し、年間2万人の学生が利用している。目先の集客だけでなく、昔から地域にあった良さを活かしたまちづくりが大事だと考える。
【取材:金谷道憲 広報・情報化委員】