【13.01.01】社員と共に
㈱ジェック経営コンサルタント 大丸 光夫 金沢事務所所長
2年前、共育学部の副学部長に就き、主に「共育塾」に携わってきた。同友会に入会してよく聞く「共育」の言葉の意味があまり理解できなかったことから、きちんと学びたいという気持ちもあった。共育塾は、同友会会員と会員企業の社員が毎回50名ほど受講し、会員と社員が別のテーブルにつき、テーブル討論を行う。社長が同友会で学んでいることは、社内で社員に対して説明をしたり広報誌を見せたりしているが、社員からすると中々理解し難いのが実情であるように思う。この共育塾に社長と一緒に受講することで、「なぜ経営指針が必要なのか」や「社長が社員の成長にどれだけ苦心しているのか」といったことを他の会社の社長からテーブル討論で聞かされ理解を深めることができ、当社の社員も同友会の活動について理解が深まり、コミュニケーションも変化してきたように思う。
また私自身、「共育」とは学ぶ場を社員と共有するだけでなく、社員の目線で考えることや、社員との関わりの中で己の成長に向けた気づきが得られるような「姿勢」を持つことが、社長と社員がお互いに学び合える風土の醸成に近づくことであるとの認識が得られた。
今後は、いかに実践していくかが大事なので、社員との相互理解を深めながら事業を進めていきたい。