企業訪問

【15.10.01】「同友会の学びを活かして」(5)

自らの「存在価値」を常に意識し伝える

  宮崎会計事務所 副所長
宮崎 英行 会員

 同社は創業三十五年、十一名の従業員は全て女性で構成されている。これからの時代、女性の活躍が重要な課題と言われているが、同社では以前からこれに着目した事務所創りを意識してきた。
 同友会には二〇〇九年、二代目として入所した頃に入会。当時は、サービス的に他の会計事務所と差別化が難しい中でどうやって事務所経営をしていこうか迷っていたが、入会して七年、経営指針講座に関わって五年、「お客様に勇気と明るさを提供すること」という自らの「存在価値」を追求することで入会前の悩みから解放された。
 この「存在価値」というキーワードに気付いたきっかけは、第五期(二〇一一年)経営指針講座だった。いきなり委員としての関わりの中で、受講生と同じように課題を行いグループ討論で指摘され、また指摘することで、自らの考えの幼稚さに気づいていく。それからこの思いを確固たるものにしたのが、二〇一三年の北陸三県合同例会での報告者としての貴重な経験であった。プレ報告時には隣県の会員から厳しい指摘があり悔しい思いもしたが、石川青年部の仲間からの助けは心の支えとなった。仲間とはプライベートでも親睦を深めており、同友会は勉強する場であると共に一生の仲間を作ることが出来るかけがえのない場でもあると感じている。
 入所して八年、顧問先の数だけで言えば一・五倍近くになった。顧客拡大はもちろん重要なことだが、それより我々自身がその存在価値を常に意識すること、お客様に我々の存在価値をはっきりと伝えることが重要であると考える。そうすることでお互い物事の本質を追求した腹を割った話し合いができる環境を構築することができる。目的はあくまで、よい会社・よい経営者・よい経営環境を作ることであり、実際しっかりとした話し合いが出来ている会社の業績は確実にアップしていると実感する。日常の業務に追われ、つい作業に傾注しがちになるが、この自らの存在価値・役割を意識することは全てに通じるとても大切な事だ。
 周りの方々に支えられ経験を積ませて頂きながら、どのようにすればお客様と一緒になって考え、適切なアドバイスができるかを追求することが、終わることのない私の使命である。

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