【17.05.01】景況調査2017/1月〜3月
■現在の経営状況悪化
調査期間 3月15日〜4月5日
回答社 81社/408社(20%)
現在(一月〜三月)の経営状況は、(十月〜十二月期と比べて)業況判断DIを全業種で見ると、売上高DIは一月調査の二八.八から二一.〇へ七.八ポイント悪化し、経常利益DIも二六.九から一六.〇へと一〇.九ポイント悪化した。資金繰りDIは、五.八から一一.一へ好転した。
経営の見通し(四月〜六月予測)では、売上高DIは三〇.八から一三.六へ、経常利益DIも二〇.二から一二.三へ下方予測となり、資金繰りは六.七から九.九へ好転を予測した。
現在の経営状況を業種別で見ると、売上高DIは建設業で一〇.九ポイント好転、製造業が三〇.四ポイント悪化、卸小売業は一五ポイント悪化し、マイナスに転じた。サービス業はほぼ横ばいとなった。
■全業種で見通しが下方予測
見通しは、全業種で悪化を予測する結果となった。各業種の下方ポイントは、建設業四.九ポイント、製造業一六.一ポイント、卸小売業三六.七ポイント、サービス業一七.五ポイント。
■約7割が賃上げを決定・予定
二〇一七年度、貴社では従業員一人あたりの賃上げを予定していますか(賞与・一時金の引き上げを含む)―の質問に対して、実施が二六%、予定が四三%だった。方法としては定昇のみが三一%、定昇と賞与が二三%、定昇とベースアップが二〇%だった。賃上げを決定、予定する理由、要因については、従業員の意欲向上が三〇%、処遇改善による従業員の定着が二三%、従業員の生活保障が一八%だった。一方賃上げの是非を検討、賃金の圧縮を考えているとの回答は一二%で、その理由としては、業績不振・低迷が四〇%を占めた。
現状での自社の最大の経営課題は、人材育成が三九%、次いで売上高増加が一七%、収益構造改善が一三%という結果だった。