【17.07.01】スポットライト(15)
時代のニーズを捉えて70年
(株)長坂組 専務取締役 長坂 慎太郎 会員
昭和二十二年創業の?長坂組は今年七十年を迎えます。初代は戦後、満州から金沢に引き上げ大工の棟梁として長坂組を立ち上げました。その当時は復興から高度経済成長へ長坂組も大工から型枠大工へと工種を移し大手ゼネコンの下請けとして以前の金沢大学附属病院等インフラの建設に従事しました。二代目現社長も工学部出身で型枠がメインだった長坂組を改め一般建築にも力をいれるようになりました。やはり時代のニーズに伴い、その比率は少しずつ推移し現在は建築七割に型枠工事が三割と比率が逆転しました。建築も大型の公共工事などありましたが、現在は民間建築工事がメインになっています。
入社十九年目を迎える三代目の長坂会員に未来を語ってもらいました。「建築は社業、型枠は家業だと思っています」とのこと。共に技術を伝承していく大切な事業ですが、二十〜三十年先を考えると具体的には、型枠工事と建築の両方を持つ建築会社は少ないのでこれを強みとして、但し時代のニーズにうまく対応してきた柔軟な経営姿勢は変わらず持ち続けていきたいとのこと。そのためには、確実な雇用と社員教育をしっかりと行い、いかなる時代の変化にも応えられる万全の態勢はとっておきたいと考えています。