企業訪問

【17.08.01】スポットライト(16)

創業60年、付加価値の提供を目指す

 \; 橋本 雅生 会員 (株)橋本清文堂 専務取締役
 創業者は橋本会員の祖父で、金沢市西町の街中に地元金融機関の専門の印刷会社として開業しました。当時は高度成長期という時代背景もあり、どんどん高度化する金融機関の要望に何とかついていこうと、カスタマイズされた専門設備を導入し実績を積んできました。六十年経った現在も、橋本清文堂にとって長年続く大切な取引先です。その後、専門から一般の印刷物への応用が進み、官公庁や他業種法人など幅を広げ、現在の社長である父の代になった平成五年、石川同友会事務所の隣に工場・事務所を建設移転し、これから波に乗って行こうというところでした。しかし景気の減速、ペーパーレスの波が押し寄せ、減収減益が続くことになります。
 入社して十年が経つ橋本会員は、この現状を打破しようと模索し続けていましたが、同友会に入会して二年が経ち、会社の存在価値について見つめ直すきっかけができました。創業から六十年、「印刷」を通じてすべてのお客様のことを誰よりも理解し、お役に立つことが本質だと考え、全力で応えることで信頼を築いてきました。これからも選ばれる存在であるためには、今までのワンストップサービスの範囲を広げる必要があると考えます。印刷前後に付帯する各種のサービスはもとより、顧客企業が関わる主力業務以外の仕事を自社のビジネス領域に取り込んで、付加価値を提供できる会社を目指していきたいと思います。

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