企業訪問

【18.01.01】経営指針チャレンジ(9)

ある一言が僕と社員を変えてくれた

 \; 野々市運輸機工株式会社
専務取締役 吉田 章 会員
2013年度経営指針成文化講座受講

 創業41年の野々市運輸機工(株)、専務取締役の吉田章会員は、就業10年目の3代目です。4年前、社内の雰囲気があまり良くなく、若手社員が社内環境を原因に退職しました。「何かしなくては」と思いながら何をしていいのか分からず運送会社ってこんな感じだろうと楽観視していました。そんな折、経営指針講座に誘われて渋々受講してみたが、経営指針を作っても会社がうまくいくとは思っ
ていませんでした。
 やる気もなく参加したため、最初の課題は空白も多く何を書けばいいのかもわかりませんでした。そんな初日に神川会員から、「吉田さんは社員を見下しているよね」と言われました。この時はさほど気にも留めていませんでしたが、後々大きく影響していきます。課題提出のために会社の歴史を会長に聞きに行った時のことです。40年も続いている理由を尋ねると「社員さんががんばってくれたおかげや」と言われます。この時、改めてあの言葉を思い出し、その意味に気付きます。
 そしてすぐに行動を起こしました。翌日の会社の全体会で自分の言葉で全社員に会長から聞いた言葉を伝え、「感謝の意」を述べて社員からの意見を聞いてまわりました。
 経営指針を実践していく上で大切にしているのは、社員を巻き込んで一緒に作っていくということ。良いところを見つけて褒めることで少しずつ社員の自主性が出てきました。また、個人面談は毎年必ず行って意見をじっくり聞いています。
 ある研修に社員と参加した時のことです。司会者が社員に突如に「あなたの会社の自慢は何です
か」と質問しました。社員は即答で「我が社は仲の良さが自慢です」と言いました。数年前に比べて社内環境は格段に変化しました。今では社員全員が持つメモ帳にもしっかりと経営理念が書いてあり、経営指針を共有していることが伝わりました。
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【野々市運輸機工株式会社 経営理念】
私たちは、最善のサービスを提供することで、お客様に感動を運びます。
私たちは、常に和と感謝の心を持ち成長し続けます。
私たちは、安全に対して積極的に行動をし、地域社会に安心を提供します。

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