企業訪問

【18.05.01】事業承継(23)

事業承継は最大の課題、知恵を借りながら実現を

 \; (有)ユーアンドゆ
代表取締役 松永 日出男 会員

 (有)ユーアンドゆは、昭和57年設立、金沢市と野々市市で銭湯を経営しています。また、平成25年に店内で地元産の野菜や果物を販売しながら入浴後のお客様のため、アイスキャンディーを試作したことをきっかけに、保健所からアイスクリーム製造所の開設許可を取得。銭湯の一部を製造所とし
て改装しグループ会社として?ぽかぽかを設立、「金沢五彩アイスポップ」の商標登録で人工甘味料、合成着色料を一切使用しないアイスキャンディーを販売しています。
 松永会員は代々お風呂屋さんの家系、学校を卒業後は水道管関係の会社で10年ほど勤め、兄弟で金沢市に諸江湯を創業します。当時の銭湯は土日であれば1日千人が来店する賑わいで6店舗を展開、平成3年に野々市市への出店に際し金融機関から多額の融資を受けます。その直後、バブルが崩壊しメインバンクが倒産に陥りました。当初、18億円を35年返済で契約していた条件は、RCCと呼ばれ
る預金保険機構から10年の返済を迫られ、民事再生を余儀なくされることになりました。
 その状況下、平成11年に同友会に入会、同じような境遇の経営者に数多く出会います。中同協の政策委員会では中小企業の金融環境を活性化させるべく金融アセスメント制度の法制化や、経営者保証ガイドラインを活用した、人的担保に依存しない金融制度の周知徹底を目指しています。
 平成29年には環境問題に着目、年間千トンのCO2削減を目指すべく竹チップを利用したバイオマス熱をボイラーに利用したIoTシステムを開発し、同事業は同友会でも全国で唯一、国内クレジット制度の認証を受けました。
 松永会員の最大の課題は事業承継。取締役である長女が経営を采配する(有)ぽかぽかが、いかにヒット商品に恵まれても、グループ会社である以上、多額の劣後債が付きまといます。法律上、いかに優位に事業承継すべきか、同友会の会員に知恵を借りながら実現を目指したいと語りました。

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