【18.05.01】クローズアップ会員企業紹介(9)
三位一体経営(経営指針・社員共育・共同求人)に共感
黒崎産業株式会社
代表取締役社長 黒崎 嘉之 会員
黒崎産業(株)は、主力として内装材料であるメラミン化粧板やポリエステル化粧合板を扱っています。メンテナンス性と施工性が良い事から、店舗やホテルの家具等に使われますが、一般住宅には使われない資材です。メラミン化粧板販売では北陸三県トップシェアを取り、ニッチな業界ですが成長を続けてきました。
北陸新幹線の開業に伴い、多くの店舗・施設が建設され業績も好調な中、黒崎会員には危機感がありました。少子化の時代にずっと店舗が増え続けるとは考えにくい。低価格・大量消費商材では外部環境要因に業績が左右されやすい。メラミン化粧板に需要はあるものの伸び代のある業界ではない。好調な時にこそ新たなチャンスにチャレンジすべきだと考えました。
高齢化時代に伸びていくのは、高齢者向けリフォームだと考えました。建物の老朽化に伴いリフォームは伸び代がある業界です。まずは高齢者と接する機会が必要と考えリハビリ型デイサービス「きたえるーむ」を2店舗開業しました。少しずつ高齢者向けリフォーム事業も始まっています。
一般住宅向け建材事業として、平成29年9月に神谷コーポレーション金沢ショールームを開業させました。フルハイトドアという天井まで届くドアの大きさとドア枠がない独特の収まりが生み出すデザイン性の高い主力製品であり、高価でもデザインと品質にこだわる施主様から多くの引き合いが来ています。
新卒採用にも力を入れており、同友会の共同求人委員会委員長に就任しました。経営指針、社員共育、共同求人からなる同友会の三位一体の経営に共感しており、同友会運動を通じ、良い会社でなければ良い人材が集まらないことを学びました。
良い人材を集め、新たな事業を起こすことで既存取引先である木工屋さん、家具屋さんの仕事にも繋がります。自社だけでなく、社員、お客様、取引先、地域、社会すべての繁栄が必須だと考えています。
最も大切にしていることは、挑戦。一番恐ろしい事は、現状維持して何も変えないこと。チャレンジして失敗した社員は褒める、それが次の成功につながる。社員の意見は否定せず、新しい事にチャレンジしやすい環境を作る。今年が創業82年目、100年、200年続く企業になるために、今日も黒崎産業(株)はチャレンジしていきます。