【18.06.01】事業承継(24)
今のうちに人材確保と指導員育成
(株)こまつ自動車学校
取締役 河越 雄介 会員
こまつ自動車学校は昭和35年4月、親族数名による有志で小松市丸の内町に「小松自動車教習所」として開設、小松市平面町への移転後、公安委員会指定自動車教習所に指定され、「こまつ自動車学校」として校名を変更して現在に至ります。
職員は指導員の有資格者29人の内、女性指導員5名、事務員を含める50名で構成され、全員がほめる力を学びながら受ける検定試験「ほめ達」の資格を持ち、かつて減点主義的であった教習は、今の時代に合わせた形で教習生が楽しく快適に受けられるよう工夫しています。また、単調で退屈な学科教育に「DONDONドライブ」という体験型バラエティ教習を取り入れ、わかりやすく交通ルールや安全運転の方法を伝え、教習生から評判を得ています。
河越会員が同友会に入会したのは4年前、30代での入会だったこともあり、直ぐに青年部会に登録します。昨年の報告では地域密着をテーマに、通常は警察署前で事故発生件数を知らせる掲示板を教習所の前に設置し、大型看板で国道を往来するドライバーに交通安全を啓発する目的として掲示したことを報告しました。
現在社長を務める父親は64歳になり、そろそろ事業承継の時期が近づいてきています。承継のために今のうちにやっておくべきことと考えていることは人材の確保、そして指導員の育成です。指導員になるための研修は県外で4週間を要します。出来れば事務職員にも資格の取得を奨励し、今後は
特に女性指導員の増強を検討しています。
現在、河越会員は役員と指導員の仕事を両立しています。「大工が釘袋を置く、指導員から経営者に切り替わるそのタイミングまでに人材の層を厚くしていきたい」と笑顔で語りました。