【18.08.01】クローズアップ会員企業紹介(12)
日本の婚礼文化を伝える伝承者に
衣裳館クレイドル
代表 宮田 淳誠 会員
衣裳館クレイドルは、ブライダル、成人式、七五三などの節目の衣裳レンタル、ウェディングフォトプランを中心に、ヘアメイクや着付けなどの美容もトータルに行っています。創業62年、祖父が京都で婚礼衣装業として日本衣裳?をはじめて、父親、宮田会員で三代目となります。人口減少、未婚・晩婚化など結婚式が激減する中で、第2創業者として新たに、和装花嫁専門店・結友花、金沢ブライダルフォトワークス(フォトウェディング)、Neo−moda石川(オーダースーツ事業)と幅広く展開しています。
時代の流れと共に、経営環境も変化していきますが、「初代の意思を継ぎ、日々、向上心を持って、多くの方に愛される温かいお店でありたい。人と人との繋がりを大事に多くの方の輝くひとときのお手伝いをさせて頂きたい。」との思いで、地域密着型でリピート客が多いことが強みです。
同友会には高校時代の友人に誘われるまま2015年に入会、同時に青年部会にも所属しました。学び多い会でしたが、ただ参加していただけで経営者としての意識は全くなく、お客様感覚で受け身でした。翌年、青年部渉外委員長を拝命、経営指針講座受講、支部例会報告、石川県での青年経営者全国交流会の開催と、多くのことを経験し、全国の経営者のレベルの高い活動に刺激を受けました。
経営指針講座では仲間と本音でぶつかり合い目が覚め、本気で指針を作成、発表したことで、家族4人が違うところを向いていたことに気づき、今では関係も良くなり同じ方向に進むことができました。それからは、特に地域に対しての会社のあり方を家族で話し合う機会も増えました。昨年12月には、クレイドル主催のU-12フットサル大会を、北陸3県から20チームが参加して加賀市で開催することが出来ました。事業としては、和装婚礼文化の伝承や(社)日本の美しい花嫁を守る会などにも所属して、地域から日本の明るい未来まで考えるようになりました。
日本の美しい花嫁を作る会では、花嫁をつくる仕事に関して、男性だから想いが違うというわけではなく、女性と同じ想いでその特別な日をもっとも美しく素晴らしい一日にするという考えがあります。花嫁にとっても、男性だから聞いてあげられることもたくさんあります。また、そこで婚礼文化の歴史を学び、とても感銘を受けました。この仕事がますます好きになり、もっと研さんを積んで日本の婚礼文化を新郎新婦に伝えられる伝承者になろうと思いました。
同友会に入会して3年4か月。しかし、まだまだ主体者になれておらず、お客様感覚で青年部会に参加し、仲間から刺激や指摘をもらうことはあっても、自分から指摘することができませんでした。青年部会の仲間はどう感じていたのかは分かりませんが、6月の静岡同友会青年部例会でパネリストとして報告する経緯の中で、主体者に近づいている自分の成長に気づきました。次は8月25日(土)に金沢で行われる北陸青年経営者三県合同例会の実行委員長を務めます。青年部会らしい今しか出来ないことを学び、新しい気づきを求め実践を繰り返し、仲間と切磋琢磨しながら未来に進んでいきたいと考えています。