【18.11.01】経営指針チャレンジ(19)
共に感動・感激・感謝
住建システム株式会社
専務取締役 竹森 進 会員
平成6年創業の住建システム(株)は主に住宅資材の製造と販売をしており、中でも木造住宅向け断熱パネルの製造と販売に力を入れています。近年では年間250棟ほどの断熱パネルを製造し、大工の手間を考慮した新商品の開発にも独自の目線で取り組んでいます。
父親が創業した会社に入社した当初は、正直、経営に無関心だった竹森会員ですが、木材のプレカットをメインとしていた会社の状況が悪化して行くのを見て「このままではいけない」と会社の体質改善に取り組みはじめます。それから色んなところで経営のことを勉強していましたが、ある方から同友会の経営指針を勧められて入会を決意しました。
平成25年に経営指針講座を受講した時、大切にしていたことは自分だけで作らず社長と共に作り上げることでした。半年間の受講期間中に学んできたことを社長に話し、社長が好きだという「共感」という言葉を理念に込めました。そうすることで自身も経営者としての責任や覚悟が備わり、後継者としてやるべきことを実践していくようになりました。
経営指針を社内で発表した当初は、社員さんの反応も薄く、心が折れそうになりましたが、朝礼や
ミーティングを少しずつ取り入れることで徐々に経営理念が社内全体に共有化していきます。現在で
は営業が取引先との打合せをしなくても対応ができるよう業務のオペレーションを整えたり、設計図
面から直接加工機材へデータを転送して余計な手間やミスを省いたりと、働く社員が仕事をしやすい環境を作っています。
今後は、経営指針に共感してもらえる社員を採用し、さらなるオンリーワン商品を手がけるべくISICO(石川県産業創出支援機構)とも連携を取り、社内から活発な意見が出るような環境を目指し
ていきたいとのこと。ますます今後の活躍が楽しみです。