企業訪問

【19.04.01】クローズアップ会員企業訪問(20)

現場の気づきで、くつろぎの場を工夫

 \; 株式会社涌泉寺温泉
常務取締役 福中 由加利 会員

 涌泉寺温泉は小松市中海町に立地し平成元年に設立、2000坪の敷地に総湯、家族風呂、プール、バーベキュー施設も付いた、子供からお年寄りまで楽しめる大型天然温泉施設です。元々は、昭和50年に福中会員の祖父が「この一帯だけ雪が積もらないのは、もしかして温泉があるのでは」と思い立ち見事に見つけ当てたもので、54度の高温で豊富に湧き出るその温泉は、源泉そのままを温泉利用できる北陸でも有数の貴重な温泉で、文字通り掘り出しものでした。
 熱めの源泉が代謝を高め、湯冷めしにくい冷え性知らずの身体にし、飲み湯は肥満、便秘、痛風にも効果があります。最近では、美容と健康に効果バツグンの天然温泉として注目が集まっています。
 福中会員が大阪からご主人と共に跡継ぎの為に戻り入社したのは3年前。父親である社長の舵取りのもと、温泉施設全般の運営を行っています。一方、ご主人は温泉設備全般と施設に併設するコインランドリーなど12店舗の運営や、太陽光発電システム2000KWの担当をして、役割を分担しています。
 同友会には同業である松永金沢駅西支部長の紹介で2年前に入会しました。入会間もなく、宮崎グループの副グループ長に抜擢され、2人の子育てをしながら積極的に例会やグループ活動に関わっています。この施設でバーベキューやプールでのアトラクションを企画したグループ会は50名以上の参加と大好評で、昨年、一昨年と2年連続開催し会員の交流の場となりました。
 福中会員は、お客さまに「身体を温め、心身ともにリフレッシュして、明日への活力にしてほしい」という創業からの理念を大切にしています。そのためには、何よりも現場での気づきが大事だとし、2交代のスタッフとの限られた時間の中でのミーティングや、現場の気づきやお客さまの声をスタッフが書き留める「改善ノート」を参考にして、女性目線でくつろぎの場をつくる工夫を常に心がけています。今後については、「いつまでも、自然と人が集まるコミュニティスペースでありたい」とし、その思いをベースに施設の改良など構想を練っています。
 この取材中、幾度となく福中会員がお客さまから笑顔で声をかけられる場面や、お客さま同士楽しそうな会話の様子を見ると、ここはいかに身体だけでなく心も温める場所なのだと肌で感じることができました。



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