【19.07.01】「平成」から「令和」へ(特別企画)(3)
時代の流れに信念を曲げず柔軟に変化
乙丸寝具株式会社 代表取締役 乙丸屋 久兵衛 会員
創業は江戸時代。280年の歳月を重ね金沢で一番歴史のあるふとん屋の12代目となります。創業時は、武士の裃(かみしも)や蚊帳(かや)、夜具(やぐ)などを手掛けていました。その後は金物店、呉服店など時代の変化の中で需要を探り喜ばれる物を提供してきました。それは経営理念に掲げる「顧客第一主義」をつらぬき、みんなが繋がって生きること、お互いを認め合い・支え合うことを大切にする考えが代々受け継がれています。
時代の流れを読み柔軟に変化はしていくが、信念を曲げないことが長く経営していくには重要であることを証明しています。
今後日本は高齢化、少子化が更に進み、価格崩壊を続けた過当競争も変化をみせていきます。つまりこれからは自分の生活において、必要なモノ、有益なモノ、質の高いモノをしっかりと選ぶ時代になると考えています。
人生の1/3は睡眠、お店に訪れるお客様にとって今一番必要なモノが何なのかを考え、ご満足いただける“答え(快眠)”を導き出せる場所であることが目標です。
同友会に入会し、先輩会員や同世代の仲間との関係はより深まっていきハラを割って話せることが何より刺激的であり、これからもこの繋がりを大切にしていきたいと思います。
令和新時代、ニュアンスは変われど創業より280年続く“チャレンジ精神”が 事業承継の原動力のようです。