【07.11.06】教養学部運営委員会 「第4回読書会」
言葉の力は音の力 「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」
教養学部運営委員会主催の第四回経営者読書会が十一月六日、同友会事務所で開催された。今回は、コミカルなタイトル「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」を題材に九名が参加し意見を交わした。
著者の黒川伊保子氏は、人類共通の音には質感があるのではないかという仮定のもとに言語学を研究、本の中で、言葉には意味とは別に「暖かい」「さわやか」「冷たい」などの印象を持つことを説明する。
参加者は、自分の姓名や会社名を著者の理論にあてはめてみたり、本に書かれている資生堂、シャネル、新幹線ひかり等は優れたネーミングで、それぞれのイメージ、性質、アピール層にマッチしているという点に納得していた。
担当の柏会員は、「自分で読んだ時よりも読書会に参加した方の感想を聴いてこの本の価値が増した、さらに言葉の力は、今まで文字や熟語の意味、外形などの影響が大きいと思っていたが『音の力』によって、潜在的に人の心を動かす力があることを知った」と語った。
次回は一月八日(火)同友会事務所で、脳に関する池谷裕二著の「脳はなにかと言い訳する」を取り上げる。