【07.11.26】能登支部11月例会報告「安全な食品とこれからの農業」
新野菜にもビジネスチャンス
講師::高 利充 氏 高農園 代表
脱サラしての能登島で農業を始めて八年、サラリーマン時代から食べることが好きだった。ある社長と出会い、畑の手伝いから「こんな人生があったんだ」と農業に興味を持った。転勤を機に就農を決意。人との「ご縁」が就農へと導いてくれた。食品の安全性軽視は食料自給率の低下や生産コストダウン偏重の結果だ。この流れが危険なことは消費者に中々理解されない。
三年前に野菜ソムリエの資格を取得し食べる人の身になって野菜を作っている。安全性の確認は「認証マーク」などではなく、消費者と生産者の顔と顔が見える関係が理想だ。また新しい野菜にはビジネスチャンスがある。イタリア料理でよく使われるルッコラは、十年前に新しく農業をはじめた人がイタリアから種をもってきたのが始まりだ。今では億のビジネスになっている。自分の野菜が「おいしい」と満足したら進歩がなくなる。もっとおいしい野菜を作っていきたい。