【08.03.21】南加賀支部3月例会
「新展示場で過当競争を生き抜く」 ~創業60年で決断~ (木下 達信 会員 ㈲木下石材 専務)
昭和二十一年に祖父が木下石材店として創業。現社長の父親は八年前に体調を崩し倒れた。当時、私は現場や加工が中心で、突然の事にパニック状態になった。クレームが多発し、お詫びに回るような状態で大変な苦労をした。それ以来、営業、打合わせ、図面作成、現場まで全て行っている。現在も飛び回っている状況であり、人材の増強・育成が課題だ。社員は家族が五名、女性事務員一名の構成だが、弟には現場を一人で任せられるように、事務員にはクロージングまで出来るようになって欲しい。また年間こなせる業務も限られており、安売り店とは違う魅力が必要だと考え、石川県で唯一取り扱いをしている耐震墓石や自社と全優石によるダブル保障、購入後一年と三年の無料点検など差別化を図っている。新展示場の開設にあたっては「現状で十分」ということで最初は家族から反対された。従来の石材店は墓石を陳列し商談用のプレハブ小屋があるだけ。もっと気軽で、見やすく、公園のようなお店にしたい、そして何か仕掛けていかなければ生き残れないという思いで決断し、昨年オープンした。今では見込み客も来店している。今後も安心と信頼をモットーにしていきたい。