【08.03.25】日本海支部3月例会
新卒採用が起爆剤に ~鳥越の宿 三楽園 坂井社長(富山同友会)から学ぶ~
会社を引き継いだ時、平均年齢は五十歳を超え、若くて真っ白な人が欲しいと思い、採用活動を開始した。当初は温泉旅館のイメージから家族の反対にあって採用を断念するという悔しい思いもした。
それでも経営の安定を図ろうと設立した別会社で、若い社員が成長し会社の成長を実感した時、本業でも新卒採用を決断した。独自の体験型会社説明会を実施し、時間をかけて話し合ってミスマッチをなくすように努めた。一方で、職場環境の整備にも着手、細かなシフトを組み週休二日制を実現、退職金制度は401kを取り入れた。また、月一回、月末の平日を全館休館にし研修日とした。新卒採用や雇用環境の整備は確実にコスト高となる。しかし、それ以上に確実に会社を変える起爆剤となっている。既存社員は危機感や緊張と共に教える難しさや楽しさを知り、一生懸命の新卒社員から教わることも多い。社員が自分で考え自分で行動できる主役となった時、社長は実務に忙殺されることはなくなり、今は、自慢できる会社にしようと志を同じにしている。