支部の活動報告

【08.05.19】兼六支部5月例会

「こんな身近に成功法則があった」~のびる為に必要な話~     丸山 博氏(第一コンサルティング・オブ・ビジネス社長/東京同友会)

  ◆資源の高騰によるスタグフレーションは今後三年~五年は続きそうだ。この要因はサブプライムローン問題により行き場を失った投機マネーの流入や新興工業国BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の原材料浪費型の経済成長だ。このような状況下では、「価格転嫁」できない中小企業は生き残れない。『利益』重視の経営の根幹は、「単価」にある。売上だけを追いかけ、「拾い仕事」を集めていると「利益なき繁忙」に陥ってしまう。利益重視の方程式(顧客単価―獲得単価―顧客原価)×顧客数を確立し、客単価の維持・向上と顧客数を増やすことが肝要だ。◆中小企業による新技術・革新的新商品の開発の可能性は、極めて薄いが、中小企業の付加価値競争力は“ヒト”なのだ。そして “ちょっとの差”が大きな差になる時代だ。ある店の比較では総合評価94点対82点だったが、売上は3対2(経常利益2対1)まで広がった。“ちょっとの差”を客は「選別」し「集中」するのだ。「不安」「不信」「不満」の反対「安心」「安全」「感動」を達成すれば価格転嫁が出来る。消費の二極化も進んでおり、(高付加価値)あるいは(激安品)を「自分の為に消費する」時代になっている。だから中途半端はダメだ。◆中同協の2008年の全国方針によれば①企業として商売の原点回帰でシェア・アップを図る。②人材投資で競争力拡大を図る、とあるが、衰退・成熟市場でも“伸びている”企業がある。それは『問題解決』を「顧客の視点」で行なっている企業だ。人材は「(即戦力の)ヒトが採れない」ではなく「ヒトを育てる環境を作る」ことが大切だ。そしてやっぱりヒトをヤル気にさせれば伸びる。◆そのためにも「経営指針」の確立と成分化の実践が必要だ。自分たちの仕事を本気で表現するこが経営理念。だからしっくりくるまで慌てて作らなくても大丈夫だが、理念が無いと客はついて来ないのも現実なのだ。経営指針は①社長のノウハウを人にやらせる設計図、storyを作ること②PDCAマネジメントサイクルをまわす仕組み③自分自身、社員、顧客との“対話”のツール。と捉えよう。価格転嫁して生き残りたい人、三億円のカベを超えたい方(早く到達したい方)。今こそ、経営指針を見直そう、始めよう。

▲ このページの先頭にもどる

同友会とは?へ

組織と活動内容へ

調査・見解・提言へ

勉強会&交流会へ

支部の活動報告へ

委員会活動へ

共同求人活動へ

会報誌 どうゆう石川へ

企業訪問へ

会員の声へ

リンク集へ

同友会活動支援システムへ

同友会PRムービーへ