【10.05.25】金沢中央支部5月例会
真摯な姿勢継ぎ、営業戦略変更など
報告者:日根野 幸子 会員
加賀種食品工業㈱ 社長
明治十年創業、昭和五二年に全国菓子博覧会出展を機に全国に取引先が拡がり今の基盤を作った。
八年前社長になった時、受け継いだ資産を分析した。人を大切にする風土や、商売・技術・原料に対する考え方などの真摯な姿勢、信頼(ブランド)と経営基盤(顧客・販路)を受け継いだ。それを基に、それまでの特定層に特化した営業を、間口を広げた積極的な営業戦略に変更した。和菓子屋以外の市場を開拓して、既製品の最中の種類を増やした。つまり売り先、売る物、売り方を変え、それに伴なう組織を変更した。社員への浸透には苦戦した。そして組織力を高めるために経営指針を発表した。八年間やって前進してきている。また強い組織を作るために社員教育をしている。役職者二十五名に月一回三年間教育し、男性社員、女性社員と順次実施している。
私自身が考える方向性は、安心して働けて、仕事にやりがいが持て、仕事を通じて成長できる会社にしたい。また、菓子種が和菓子の材料としてだけでなく食材の一つとして認知され、その市場を創る。これを確立して次にバトンタッチできればと思っている。