【10.06.22】金沢中央支部6月例会
「時間と空間を売る」個性を磨く
「個性を見出し磨き上げる」~固定観念に捉われない発想の経営~
報告者:原田 博 会員 金沢白鳥路ホテル 総支配人
不動産ディベロッパーとして都市開発に携わっていた。その土地を何に利用するのが良いか特性を見て考えていたのが自分の発想の原点。バブルが崩壊し最後の整理として、出資していた青森の高級旅館に赴任して改善を担った。再生不可能と言われる状態だったが、二年かけてプラスにできた。その後、会社を移籍してホテルの事業再生に係わるようになった。
自分の経営改善の基本は、儲かるシステムを作る、変えること。固定費・変動費の圧縮で損益分岐点売上高・目標利益達成点売上高を引き下げる。収益構造や営業形態を見直して削るものと加えるものを見極めるなど。白鳥路ホテルにおいては、自分を中心にした世界観で立地を見て活用している。社員はウォーキングマップや食事マップを手作りで作成した。また一つの個性としてホテルと旅館の間をいく。館内での食事率は五%から二五%にまでなった。「時間と空間を売りたい」というのが個性を磨くことの一つ。社員の個性を引き出し一、人ひとりに責任と役割を持ってもらうと取組みが変わり会社の総合力が大きくなる。