【12.06.15】のと支部 6月例会
付加価値のある商品づくり
講師:
杉野 哲也 氏 ㈱スギヨ 社長
例会テーマ:
「仕事と楽しさ」
スギヨの歴史として古くは三百七十二年前、創業者の杉野与作が鮮魚問屋を営んでいたという記録がある。法人化したのは昭和三十七年、今年で五十周年を迎える。昭和四十七年に発売したカニカマのヒットを受け、国内のみならず海外展開をはかった。アメリカで提携先を見つけ当時の健康ブームにも乗りヒットした。その後韓国や中国等他国企業から似た商品が発売され価格競争に陥ってしまい、業績も下降していった。そこで売り方を業務用(練り製品売り場ではなく、鮮魚売り場に陳列)に変更した。アメリカは鮮魚売り場の魚介類は加熱等調理しなければならず、そのまま食べられるカニカマは注目され、業績が回復した。当時はアメリカから撤退を覚悟したが、思い込みを無くし売り方等を工夫すれば商品は売れるということを学んだ。
能登に拠点を置いて活動しているため、物流面でハンデを背負っている。これを克服するために付加価値のある商品づくりを行い続けなければならない。今後も能登の風土を取り入れて全国・全世界から愛される商品づくりを続けていきたい。