支部の活動報告

【12.09.25】金沢中央支部・金沢南支部9月合同例会

変化は進化、郷土文化を次代に伝える

  報告者:梅原 竜一 会員 ㈲京武蔵 社長
例会テーマ:3つの危機を乗り越えた経営革新


  昭和34年に食堂「武蔵屋」として両親が開業。寿司割烹、仕出し料理と業態を少しづつ変えながら葬祭料理に注力して行き、昭和54年には結婚式場をオープンし現「京武蔵」となった。昭和62年に大学卒業と同時に入社、経営者として若いうちより会計、資金繰りなどの仕事を任されてきた。以来これまで時代変化による三度の危機を乗り越えてきた。一度目の危機はバブル期以降、大型ホテルのオープンが相次ぎ、結婚式の受注が急激に厳しくなりブライダル事業の撤退を模索、施設を客間に改装し当時としては珍しかった館内法要に転換させ、徐々に認知も高まり新しい事業となった。しかし第二の危機として増えてきた葬儀会館との取引も増える一方、寺院や自宅での法要が減り好調だった仕出し部門に陰りが出てきた。本館での館内法要は部屋数分しか取れず売上が頭打ちになってきた。自社の強みを考え抜き法要専門会館建設を計画、他外食店との差別化をアピールし県の経営革新計画の承認を勝ち取り資金を得て、オープンに漕ぎ着けた。法要の予約時のみ開く葬儀会館のスタイルを取り入れ経費のかからない店舗とした。三度目の危機は家族葬、直送葬など急激に増加し、また法要の簡素化など時代の変化もあって葬祭料理のニーズそのものが減少してきた。再度自社の強みを見直し、新感覚の精進料理店「祥」を京武蔵のすぐ近くに立ち上げた。調理人を採用せず、京武蔵で雇用している方を派遣することで人件費を抑え、また近年の健康志向もあり順調に推移している。絶えず自社の持ち味を見つめ直しバイタリティーを持って危機を乗り越えてきた。変化は進化と捉え、良き郷土の文化を次代に伝えるため更なる成長を目指して行く。

    テーブル討論では「自社の外部環境の変化をどう乗り越え対応してきたか?」というテーマで討論、「外部環境の変化=景気の変化という企業は多い。景気に左右されない付加価値のある商品開発が必要」「外部環境の変化を逆にチャンスと捉える発想を持ち続けなければいけない」などの意見が出された。

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