支部の活動報告

【13.02.19】北金沢支部・金沢中央支部2月合同例会

地元の強みが自社の強み、“北陸が誇れる鶏肉の産出を”

  報告者:河内 勇二 会員 ㈱河内物産 社長
例会テーマ:社長の覚悟が会社を変える!


  父、兄、自分と経営者が何人もいて、それぞれが別方向を向いていたら社員がどちらを向けばいいのか分からなくなる。そこで経営者を一人にすることで自然とベクトルがあって上手く進むだろうと思っていたが状況は変わらなかった。

  銀行主催の温泉での親睦会で、たまたま同じ部屋になった社長に悩みを打ち明けてみると、社長の心が問題だと指摘された。自分でもまさかと否定しながらも、厳密にはそれを認めると自分が否定されるようで怖かったというのが本音である。常務だった頃は後ろには社長がいたが、自分が社長になった時点で後ろには誰もいない。自分がやらなければと追いつめられるように行動し始めた。

  最大の原因は、経営者が今後この会社をどのような会社にしていきたいかというビジョンがなかったからで、未来が無いから、現状に一喜一憂する。未来が無いから、過去の実績にすがりつくしかできない。未来が無いから、各社員が居場所をそれぞれ守るために各自の狭い価値観を互いに押し付け、自らの居場所を守ろうとする。これを考えるとビジョンは大事であることに気付いた。

  自社の強みと顧客の思いを近づけることであり、地元の強みが自社の強みであると思った。顧客のニーズは地元産の鶏肉であったが、地元には鶏肉飼育農家がいなかった。それでは、地元産鶏肉を自らが作っていけば、顧客の要望にも応えることが出来て、社員のモチベーションを上げる事が出来るのではないかと思い、当時の幹部にその夢を伝えていった。すると、幹部の目の色が変わっていくのが分かった。幹部同士で夢を語るようになり本当に嬉しかった。

    最近気付いたことは、社員に夢を伝えることは大事なことだが、夢の内容が最終的に誰に対しての夢なのかが非常に重要だと思った。最終的な目的地を売上げや利益とすると、社員からすれば結局は経営者のためとなってしまう。そこで、自社では「地元北陸が誇れる鶏肉の産出」というビジョンを掲げた。

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