【13.02.22】のと支部2月例会
これまでにない発想で海外展開
講演者:中浦 政克氏 ㈱柚餅子総本家中浦屋 社長
例会テーマ:地域と会社、ひとを育む
今年で創業103年を迎え、自分は3代目。高校卒業と同時に菓子職人の下3年修行した後、中浦屋へ戻り後を継いだ。
輪島は年間700人ほど減っている過疎地、そこで生き残っていくための方法を日々模索しているが、同じ能登地方として、七尾含め連携手段を考えていきたい。
中浦屋の柚餅子の原点は江戸時代。輪島塗の行商が地方から製造方法を聞き輪島に持ち帰って製造。日持ちする柚餅子は行商の客先への土産に重宝され広まった。
今後のビジョンとして、最近企業理念を作成した。社員と話し合い、経営者、生産者、販売者がそれぞれ持つべき規範を文言にし確認し合った。二つの方針を掲げ、一つは当時の文献を参考にした江戸時代の柚餅子を復元すること。もう一つは柚餅子の新しいニーズ発掘、海外展開。チーズやオリーブオイルと組み合わせる等これまでにない発想で、実際にニューヨークのレストランでソースに混ぜ利用されている。自分の代で創業100年を迎えたことを起点に、一から始めるつもりで経営に取り組み、柚餅子をPRしていきたい。