【13.07.03】金沢駅西支部6月例会
肉体がなくても理念が残る
【経営指針委員会合同】
報告者:志村 仁朗氏 ㈱サン計装 代表取締役(富山同友会理事)
例会テーマ:「想いと行動を共にする経営」~ブレない理念経営の実践~
後輩も入り調子に乗っていた頃、検収日を間違えて社長とお客様に酷く叱られた。工程管理の大切さを思い知らされた。先代は88年同友会入会、「経営指針を創る会」(以下創る会)の創立に奮闘した。96年から指針を社内発表したが、ベテランは思いが違うと辞めていった。05年5月に社長から「余命半年だからお前が社長をやれ」と言われ、十日後に亡くなった。同友会も引継ぎ、創る会では「我がまま、自分勝手…」と言われプライドを外された。その頃、若い時の自分の管理ミスは、先代が調子に乗っている自分に失敗させてくれと頼みに来たという後日談を聞かされた。08年に発表した理念は先代と同じ内容で自分のものではなく、社員の期待に応えていなかった。経営者は未来に生き、常に3年後を意識することが大切だ。先代は先手を打って、理念に賛同する人だけをふるいにかけていた。お陰で残った人とトラブルがない。
創る会の助言者は自分に寄って来る。五講が終った時大泣きした。そこに先代の意思があり繋がっていた。これが理念だと感じた。肉体がなくなっても意思が残る。これが経営の継承だ。