【13.09.27】南加賀支部9月例会
事業目的は命・食・職を守る
報告者:中井 郁哉 氏 ㈱シブヤコーポレーション 移動スーパー篤志丸事業部
例会テーマ:新規事業~移動スーパーを開業して見えて来た現実の高齢化社会~
なぜ移動スーパーを開始したかというと、買い物難民(困難者)という存在を知ったから。近所の商店街、商店、スーパーがなくなって買い物に行けなくなった高齢者を中心に買い物難民(困難者)と言われ社会現象となっている。国内に910万人以上、石川県内には約8万人いる方達の何か役にたちたいと思い始めた。
移動スーパーの事業目的は、一つ目に命を守る。これは買い物困難者への支援をすること。二つ目に食を守る。これは商品供給・補給基地を地元のスーパー、商店からすることで、地元に根付き売上げの支援となる。三つ目に職をつくる。これは基本的に車に乗って販売する者は六十五歳以上として、仕事を創出し雇用する。以上の三つを事業目的として経営している。
運営して数々の出来事から分かった実態として、「買い物と通院は生活の両輪」「地域のコミュニティーが希薄になってきている」「身近に寄り添う人が必要になる」の三つがある。高齢者の全体像として、「自ら手を上げて困っていると言わない。我慢強い。良い意味でプライドが高い」ということが分かった。
今後の課題として、買い物困難者に対して積極的なアプローチと関わりをどのようにしていくか考えていく必要がある。